“ラグ”スポというけれど、もはや価格自体はラグスポであるうえで、そこまで重要な要素ではないと個人的に思っています。
ただし、やはり数少ない男性の身に着けるアクセサリーの一つである腕時計。いいものを持ちたいという気持ちがるあるのが正直なところ。
しかし、よくある価格帯別の腕時計の紹介をされても、ラグスポと一言で言ってもその境界があいまいになっていることもあり、好みのラグスポじゃないものもたくさん入ってくる、、、という方のために、ラグスポをさらに細分化したうえで価格帯別のおすすめをまとめてみました。
「腕時計の世界はまだまだこれから!」「適度にいいものを身に着けたい!背伸びしすぎてもな・・・」という方から、「いつかは雲上モデルを!」とお考えの方まで、ラグスポに関心のある方はぜひご覧ください。
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ラグスポ時計において”価格”は重要?
さて、今回焦点を当てる「価格」という観点。繰り返しになりますが、個人的にラグスポであることの定義として、この価格という要素の意味合いはかなり薄くなっているものだと思っています。
ラグスポなる要素とは?
そもそも、ラグスポウォッチであることの要素として、価格以外にどういったものがあるのでしょうか*。
まず「ラグスポ」という名称は、「ラグジュアリースポーツ」の略称です。そうすると、ラグスポ時計はラグジュアリーでスポーティーな時計ということができます。
後述しますが、この二つの要素をさらに分解するといくつかの要素に分けることができると考えます。
さらに、ラグスポという名称以外からも、第3の要素として、これまでラグスポというカテゴリーで頻出するエッセンスがいくつかあります。
そして、最後に既出ではない(あるいはすでに世に出ているけれども、まだラグスポのカテゴライズ自体が追い付いていない)第4の要素があります。
これらを「ラグスポたらしめている度合い」を考慮してまとめると下記のようになると考えます。
要素大項目 | 要素中項目 | ラグスポ貢献度 |
ラグジュアリー(第1の要素) | ブランド価値 | ★★★ |
使用素材 | ★☆☆ | |
価格 | ★☆☆ | |
スポーティー(第2の要素) | パイロット | ★★☆ |
ダイバーズ | ★★☆ | |
第3の要素 | ビス留め | ★★★ |
多角形フォルム | ★★★ | |
薄さ | ★★☆ | |
しなやかなブレスレット | ★★☆ | |
都会的である | ★★☆ | |
ジェンダーレスである | ★☆☆ | |
第4の要素 | ??? | ??? |
ラグスポウォッチにおける価格の重要性
上記の通り、ラグスポウォッチにおける価格という要素の重要性は他構成要素に比較すると低いと考えます。
実際に、ティソのPRXやカルレイモンのマジェスティ、ロータリーのリージェントなど、リーズナブルでありながら、ラグジュアリースポーツとしてのポジションを確立している腕時計は多数存在していることからも、価格という観点は「ラグスポ」を定義するうえでさほど重要になっていないと考える理由です。
要素別にラグスポウォッチをカテゴライズ
ここからは価格以外の要素にも着目してみて、ラグスポウォッチを分解してみましょう。ここで、好みのラグスポスタイルを把握しておくことが重要です。
ラグスポであることの価格以外の要素
さて、先ほど掲載した表の通り、ラグスポであることの要素は価格以外にも多岐に渡ります。これは、もはやラグジュアリースポーツウォッチとほかスタイルの腕時計との境界線が曖昧になっていることとも連関しています。
改めて、ラグスポを構成する要素をここで見てみましょう。
ラグジュアリー(第1の要素)
・ブランド価値
・使用素材
(・価格)
スポーティー(第2の要素)
・パイロット
・ダイバーズ
第3の要素
・ビス留め
・多角形フォルム
・薄さ
・しなやかなブレスレット
・都会的である
・ジェンダーレスである
第4の要素
・???
まだ世に広くラグスポとして認識されていない要素*
*参照:セイコーにラグスポなんて無い?いろいろ考えた結果、衝撃的な結論に至った。
好みはどれ?あなたの”ラグスポスタイル”
ここからは実際に具体的なラグスポウォッチの名称を挙げながらそれぞれの要素においてカテゴライズされるコレクションやモデルをみていきましょう。
ラグジュアリー×スポーティー(第1の要素×第2の要素)
まずはラグジュアリーとスポーティの要素で考えてみましょう。ここではそれぞれを縦軸と横軸にとったマトリックスで各種ブランドのコレクションレベルで見てみましょう。
※コレクション名を記載
第3の要素
ここからは第3の要素からラグスポウォッチを見てみましょう。
ビス留め
・カルティエ サントス
・パテック フィリップ ノーチラス
・ウブロ クラシック・フュージョン
・オーデマ ピゲ ロイヤルオーク
・ショパール アルパインイーグル
多角形
・モーリス・ラクロア アイコン
・ジラール・ぺルゴ ロレアート
・ゼニス デファイ スカイライン
・パテック フィリップ ノーチラス
・オーデマ ピゲ ロイヤルオーク
薄い
・ブルガリ オクト
しなやかなブレスレット
・ヴァシュロン コンスタンタン オーヴァーシーズ
・チューダー ロイヤル
・タグ・ホイヤー リンク
都会的
・パテック フィリップ アクアノート(トロピカルバンド)
・ロレックス ヨットマスター(オイスターフレックスブレスレット)
・オーデマ ピゲ CODE11.59
ジェンダーレス
・ピアジェ ポロ(ダイヤインデックス、ユニセックスモデル)
ラグスポスタイル別買い上がりロードマップ
あなたの好みのスタイルがなんとなくわかってきたのではないでしょうか?ここまできて、ようやく価格別のラインアップの紹介に入りたいと思います。
スポーツ濃いめのラグジュアリー薄め
まずは第1の要素と第2の要素の組み合わせのうち、スポーツ色濃いめ且つラグジュアリー色薄目のゾーンです。
1st ステージ
意外にもこのカテゴリの低価格帯のモデルは少なく、強いて挙げるのであればIWCのインヂュニアが挙げられます。
2nd ステージ
1stと2ndとの境界線が割と近しいですが、近年の派手目なラインナップの打ち出しをみるとベル&ロスのBR05あたり、あるいはゼニスのスカイラインあたりもおすすめ。
3rd ステージ
残念ながらこのカテゴライズにおける3rdステージのコレクションの該当は無いと考えます。強いて言うのであればラグジュアリー度を上げつつスポーツ要素が強めに感じられるブレゲのマリーンやアエロナバルが良いでしょう。
スポーツ濃いめのラグジュアリー濃いめ
続いてはスポーツもラグジュアリーも、どちらの要素も強く感じられるスタイルがお好みの方のステージ別おすすめコレクションです。
1st ステージ
カルティエのパシャは中古市場でも流通が多く、金額もかなり抑えめに購入することができます。ブルガリのディアゴノについても中古で手に入れられればこのあたりのステージとしては適格かもしれません。
2nd ステージ
シャネルの最人気コレクション、J12やカルティエのサントスあたりがおすすめです。どちらもスポーツ要素を残していながら華やかな雰囲気が人気の高いコレクションです。2ndステージの中でも、やや上位付近に位置するコレクションを狙うのであれば、派手目ならウブロのビッグ・バン、控えめならブランパンのフィフティファゾムスがおすすめです。
3rd ステージ
このラインでの最高値はヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズあたりでしょう。知名度という点でいくとロレックスのスカイドゥエラーやヨットマスター、そして資産価値としては非常に高いデイトナが挙げられます。あまりにも王道はちょっと・・・という方にはブレゲのマリーンやアエロナバルがおすすめ。
スポーツ薄めのラグジュアリー薄め
ここではラグジュアリー、スポーツテイストともにややあっさりしたスタイルのコレクション紹介に入ります。金額帯的にも全体として最もリーズナブル。
1st ステージ
カルレイモンのマジェスティやロータリーのリージェント、ヴェンペのアイアンウォーカーあたりはいかがでしょうか。いずれも勢いのあるコレクションです。
2nd ステージ
2ndステージになると、ティソのPRXあたりが範疇に入ってくると思います。よりこだわりたい方は機械式も。
3rd ステージ
このスタイルの3rdステージでは飛ぶ鳥を落とす勢いの人気、モーリスラクロアのアイコンや知名度的には抜群のタグ・ホイヤーからリンクあたりがおすすめです。ティソのPRXと同じく、よりこだわりたいならムーブメントが機械式のものであれば尚良いでしょう。腕時計にまだまだ熱があるのであれば、このまま上の象限(スポーツ薄め、ラグジュアリー濃いめ)にいくのも良いでしょう。
スポーツ薄めのラグジュアリー濃いめ
続いてはラグジュアリーテイストの強いスタイルのラグスポウォッチの価格帯別コレクションをみていきましょう。
1st ステージ
ボーム&メルシェのリビエラはいかがでしょう。このスタイルのなかでも特に他人と被りにくい、且つ歴史的なステータスもあるブランドと言っていいでしょう。ほかにもロレックスの弟分(という表現はもう古いといっても良い)チューダーのロイヤルあたりもおすすめ。ロイヤルについては筆者も一時期本気で購入を考えていたモデルです。
2nd ステージ
2ndステージになるとウブロのクラシック・フュージョンやロレックスのサンダーバード、ターノグラフあたりが範疇に入ってくるでしょう。一気にラグジュアリー感が増します。少し路線を変化させたいならピアジェのポロやジラール・ぺルゴのロレアートあたりもおすすめ。最近人気が急速に高まっているショパールのアルパインイーグルも。
3rd ステージ
そして3rdステージは一気に価格が跳ね上がり、上り時計の代表格と言っても良いオーデマ ピゲのロイヤルオーク、新世代ラグスポのCODE.11.59、パテック フィリップのノーチラスやアクアノートとなります。
第3の要素
ここからは第3の要素からラグスポウォッチのステージ別選択肢を見てみましょう。第3の要素はかなり細分化されているので、これらをまとめた上でのステージ別コレクションを見てみましょう。
1st ステージ
リーズナブルな価格でありながら、複雑機構のムーンフェイズを搭載したカル・レイモンのマジェスティ、ミッシェル・エルブランのケイプカマラあたりが入るかと。
2st ステージ
ティソのPRX、カルティエのパシャやサントス、IWCのインヂュニア、モーリスラクロアのアイコン、そしてチューダーのロイヤルあたりが入ってくるでしょう。
3nd ステージ
ウブロのクラシック・フュージョン、ゼニスのスカイライン、ピアジェのポロ、ショパールのアルパインイーグルや、ジラール・ぺルゴのロレアートやブルガリのオクトといったよりラグジュアリー色の強いコレクションが範疇になってくるでしょう。
4th ステージ
4thステージではやはり世界5大ブランドに加え、ロレックスの上位コレクションであるスカイドゥエラーやヨットマスターが範囲に入るでしょう。
正直買えない。高すぎる高級時計
ここまで入門的モデルから買い上がりのモデルまで様々ご紹介しました。が、実際にはリーズナブルなモデルといっても十数万円ということを考えると、即金キャッシュで購入!とはなかなか言い難いですよね。
だがしかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。一括で購入するのはちょっと・・・という方には無金利ローンという選択肢があるのです。
いや、ローンって!ローン組んでまで買いません!怖い!と思う方も多いことでしょう。私も最初はそんな風に思っていました。しかし、よく見てほしいんです。”無金利”ローンです。そう、分割払いでかかってくる金利を支払うことなく、あくまでも購入価格をお好みの回数で分割して月々無理のない範囲で支払いを行えばよいのです。
いや、そもそもそんな仕組み、どこのお店が用意しているの?と思う方もいらっしゃることでしょうが、腕時計専門店として有数なジャックロードや宝石広場、GMTやかめ吉といった、腕時計専門店がこの無金利ローンキャンペーンを謡っています。
こちらは実際の楽天市場に出店している宝石広場のローンについての説明ページ。
出典:宝石広場(楽天市場店)
支払いのシミュレーションもできるようです。しっかりと「分割払手数料 0円」と記載がありますね!
大きな買い物の前に!レンタルという選択肢
ラグスポに限らず機械式時計の購入を検討される場合、多くの方が情報収集を念入りに行うことでしょう。
そのなかで、最初は高級時計の金額の高さに圧倒されていた方も、数ヶ月検討を重ねるうちに、段々と数十万円単位の違いがさほど大きな違いに思えなくなってきている頃ではないでしょうか?笑。
もちろん、納得できる買い物であれば、十分にその価値はあるでしょう。しかし、腕時計は毎日着用するもの。高額な金額もそうですが、微妙な質感の違いや重さ、日々の生活のなかで手元の動きを制限されないかどうかなど、僅かな違いが毎日使用するとなると、大きな影響をもたらしかねません。
何十万、時には数百万円という金額を支払ってあとに、そういったマイナス点が見えてきたらどうしよう・・・?という不安に駆られることはありませんか?
そんなときに検討したいのがレンタルという選択肢です。
カリトケでは、多数の高級時計のラインアップから、お好きな時計をレンタルでお試しすることができます。
「これとあれで迷っている・・・」という方は両方試してみて、「コレに違いない!」と思っている方も、まずは実際に着用して、ともに生活してみて、実際の着用感はどうなのか、はたまた本当に欲しいのかどうか、がじっくりわかるのは決して安くない買い物だけに、非常にありがたいサービスです。
もちろん、高級時計との出会いはタイミング、思い切りが必要なときもあるので、一概には言えませんが、少しでも気になる方は、まずはレンタルという形でカリトケを試してみてはいかがでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回はラグスポにおける価格が占める意味合い、そしてラグスポの中でもスタイル分けしたうえで、おすすめのコレクションを安いものから上がり時計といわれるクラスのものまで紹介しました。ぜひ後悔しない腕時計選びにお役立てください!!