世界三代時計ブランドの最高峰ともいえるパテック フィリップ。
そのなかでも圧倒的存在感と人気、そして言わずもがなその価格も圧倒的なノーチラス。ラグジュアリースポーツウォッチというカテゴリで見ても最も人気が高いといっても過言ではないノーチラス。
今回はそんなノーチラスの魅力に焦点を当ててみましょう。
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パテック フィリップとは
ノーチラスに迫るまえに、まずはパテック フィリップという世界最高峰ウォッチメーカーに着目してみましょう。
パテック フィリップは創1839年、スイスのジュネーブにて誕生しました。実に180年以上もの重厚な歴史を持つ稀有なメゾンです。
誕生以来途絶えることなく継続して活動を続けているマニュファクチュールブランドのなかでも最も古いブランドの一つと言われています。
その技術の粋はとどまるところを知らず、卓越した職人の織りなす技により生み出される作品は1つ1つが類を見ない完成度で作り上げられています。
複雑機構の搭載はもちろん、単一の複雑機構を搭載したコンプリケーションのみならず、複雑機構を2つ以上搭載したグランド・コンプリケーションのラインアップも多彩です。
その価値は家宝レベルともしばしば言われており、正規の販売価格から市場の流通価格との乖離が数倍以上にも登ることで話題になることも日常茶飯事。腕時計愛好家なら一度は憧れる、まさに一生ものの腕時計と言えるでしょう。
オーデマ・ピゲやヴァシュロン・コンスタンタンと並んで雲上御三家、世界3大腕時計ブランド、などと呼ばれたりしますが、その圧倒的・絶対的なステータス性も魅力の大きなポイントです。
ノーチラスとは
ここからはいよいよノーチラスそのものに焦点を当てていきましょう。
パテック フィリップの中でも圧倒的人気、そして資産価値をもつノーチラスの魅力に迫りましょう。
ノーチラスの誕生
ノーチラスは1976年に初めて誕生日しました。改めて考えると意外とそんなに昔でもないんですね。
ちなみにオーデマ・ピゲのロイヤルオークはその4年前、1972年に発売されており、デザイナーはノーチラスと同じくジェラルド・ジェンタ氏でした。独特なケース形状は同様ですが、ロイヤルオークと比較すると、ノーチラスの方が角度がゆるやかで流れるような線を描く形状をしています。
ノーチラスは当時からパテック フィリップのカジュアル・エレガンスの体現ということで人気を博してきました。
ノーチラスの立ち位置
そんなノーチラスの立ち位置はどうでしょう。パテック フィリップのなかでは前述のとおりカジュアル・エレガンスという立ち位置ですが、ここではせっかくなので他の有名ブランドのラグスポ時計との比較という観点でその立ち位置を見てみましょう。
まず、ロイヤルオークとの対比でいくと、先述の通り、ノーチラスの誕生はまさにロイヤルオークを追うような形で約4年後にリリースされています。このあたりは先見の明という点でロイヤルオークに分があったのかもしれませんね。ちなみに搭載キャリバーのベースもルクルトキャリバー920ということで共通しています。
デザイン上の特性は、先述の通り両者ともジェラルド・ジェンタ氏がデザインを手掛けたということもあり、いわゆる「ジェラルド・ジェンタ氏」らしいデザインとなっています。ラグジュアリースポーツウォッチらしいデザイン、と言い換えても良いかもしれません。価格面では平均するとノーチラスが高く、入手困難度合いで言ってもややノーチラスの方が勝っているのではないでしょうか。
次にともに世界3大時計として数えられるヴァシュロン・コンスタンタンのラグスポ、オーヴァーシーズとの比較ではどうでしょうか?
当初、オーヴァーシーズという名称ではありませんでしたが、その前身としてヴァシュロン・コンスタンタンからリリースされたのが創業222年を記念したコレクション、「222」。こちらのリリースは1977年で、ノーチラスの1年後ということになり、3大ブランドの代表的ラグスポのなかでは最も歴史が新しいとも言えます。
ロイヤルオークやノーチラスの雰囲気に通ずるところがあり、デザイナーはやはりジェラルド・ジェンタ氏、、、と思われがちなのですが、実は222のデザインを手掛けたのはヨルグ・イゼック氏であり、ロイヤルオークやノーチラスのデザイナーとは異なります。
ちなみに搭載したムーブメントについては、これまたロイヤルオークやノーチラスと同じくベースはルクルトキャリバー920となっています。
ノーチラスやロイヤルオークと比較すると価格もやや控えめ、入手難易度もそれらほどではありませんが、やはり雲上御三家、実際に手に取ったときの完成度やラグスポのパイオニアとしての風格は格別です。
なにかと共通点の多い雲上御三家のラグスポウォッチ。掘れば掘るほどに新たな魅力の発見があります。
ノーチラスの魅力
誰もが憧れるノーチラスですが、ここでは改めてその魅力を紐解いてみましょう。
まず1点目はその洗練しつくされたデザイン。
「ウェットスーツにもタキシードにも合う」そんなコンセプトの基つくられたノーチラスはまさにカジュアル・エレガンスの体現です。オンスタイルのスーツの場合でも、薄型につくられているため袖口で邪魔になることはなく、さりげない高級感と軽快さを醸し出してくれます。一方オフスタイルでは、Tシャツにジーンズなどシンプルなスタイルでもバチッと全体のコーディネートをラグジュアリーに決めてくれる、そんな頼れる存在といって良いでしょう。
2点目はやはり世界最高峰の技術をもつパテック・フィリップのフラッグシップ的存在であることの圧倒的ステータスと言えるでしょう。同社のつくる作品であることは言わずもがな最高品質であることを意味しますし、何よりも特徴的なデザインはわかる人にはそれとすぐにわかるため、所有欲も満たしてくれることでしょう。
3点目はその資産価値といって良いでしょう。高すぎると言っても良いほどに高騰した市場価格、正規で購入できた方は当時の何倍もの価値を所有していることになります。一旦はラグスポ市場の価格高騰が落ち着いたものの、やはりノーチラスは資産価値としての腕時計、という意味では未だトップクラスを走っているといって良いでしょう。
ノーチラスの価格
まとめ
いかがでしたか?
今回は腕時計好きなら一度は憧れる、真のマニュファクチュールとして時計業界の頂点に立っていると言っても過言ではない、パテック・フィリップの誇るラグジュアリースポーツウォッチ、ノーチラスに着目してみました。
ノーチラスを始め、ラグスポの購入を検討している方にとって、少しでも参考になれば幸いです。