昨今大きな人気を博しているラグジュアリースポーツウォッチ。
老舗ブランドから新興ブランドまで、こぞって参入しているジャンルがゆえにその種類は非常に多岐に渡っています。今回は、そのなかでもスポーツテイストとしてパイロット的要素を持ったラグスポ時計に着目してみましょう。
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ラグスポ×パイロットウォッチとは?
改めて「ラグスポ」について振り返ってみましょう。ラグスポとはラグジュアリーとスポーティーを融合させたもの。
すなわち、ラグジュアリースポーツウォッチをつくるうえで、ラグジュアリーという要素とスポーティーという要素を足し合わさなければいけません。この式における後者の「スポーティー」は可変な部分であり、今回着目するのはそれがパイロットであるというわけです。
詳細は後述しますが、パイロットウォッチは、その起源から実用性と機能性に焦点を当てて開発された時計です。初期の航空時代における飛行士のニーズを満たすため、正確な時間計測や磁気への耐性、そして高い視認性が求められました。しかし、時計業界が進化する中、実用性だけでなく、エレガンスや高級感を持ったパイロットウォッチも多く登場するようになりました。
ラグジュアリーパイロットウォッチの特徴は、その精緻なデザイン、高品質な素材使用、そして技術的な革新を兼ね備えている点です。例えば、18Kゴールドやプラチナのケース、アリゲーターのストラップ、あるいは手彫りのダイアルなど、高級感を強調するディテールが取り入れられることがよくあります。
ブランドによっては、限定モデルや特別なコレクションを展開し、その歴史や伝統を反映したデザインを取り入れています。これにより、単なる時計としてだけでなく、アートワークや投資対象としての価値も高まっています。
また、ラグジュアリーブランドがパイロットウォッチを製造する場合、独自のテクノロジーを駆使して、耐久性や防水性、精度を一層高める努力がなされています。これにより、高級感と機能性を両立したユニークな製品が生まれています。
総じて、ラグジュアリーパイロットウォッチは、航空の歴史と高級時計製造の伝統を結びつけることで、時計愛好家やコレクターからの高い評価を得ているのです。これらの時計は、ただ時間を示すだけのツールとしてではなく、ステータスシンボルやファッションアイテムとしての側面も強く持っています。
パイロット・ウォッチとは
本題に入るまえに、少しだけパイロットウォッチにも触れておきましょう。
パイロットウォッチの起源
初期の航空時代には、正確な時間計測が飛行の安全性において極めて重要でした。このため、パイロットウォッチは飛行士のニーズを満たすために開発されました。
特に、航法の際に位置を正確に知るための時間計測は、生死に関わる重要な情報となっていました。
パイロットウォッチの主な特徴
ここではパイロットウォッチの特徴的なポイントについてみておきましょう。
視認性: パイロットウォッチの最も重要な特徴は、その読み取りやすさです。大きな文字盤、太くて明瞭な数字やインデックス、そして高輝度のルミナス塗料は、低い光の条件下でも時間をはっきりと見ることができるようになっています。
大きな王冠: 飛行中、特に寒冷な高度では、パイロットは手袋を着用していることが多いです。このため、大きな王冠が設けられているのは、手袋をつけたままでも時計の調整が可能であるためです。
クロノグラフ機能: 一部の高度なパイロットウォッチには、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)が搭載されています。これにより、飛行時間の計測や航法における時間計算が行えます。
回転ベゼル: 一部のモデルには、回転するベゼルがついており、これを使用して経過時間の計測や二つの異なるタイムゾーンの時間を簡単に確認することができます。
耐磁性: 高度な飛行環境下では、時計が磁場の影響を受けることが考えられます。そのため、多くのパイロットウォッチは、磁気に対する耐性が備わっています。
ラグスポ×パイロット・ウォッチ
ここからはラグジュアリーなテイストと、パイロット的スポーツ要素を併せ持ったコレクションについて紹介します。
ブレゲ – アエロナバル
パイロットウォッチ: ブレゲのアエロナバル (Type XX) は、航空と密接に関連した時計としての歴史を持ちます。もともとフランスの軍用パイロット向けに制作されたため、視認性の高いダイアルやクロノグラフ機能など、飛行中のパイロットが求める機能が組み込まれています。
ラグジュアリースポーツウォッチ:アエロナバルは、ブレゲの精緻な仕上げとブランドの豊かな歴史を背景に、高級感溢れるデザインと質感を持つラグジュアリースポーツウォッチとしても位置づけられています。純粋なラウンドフェイスでありながらもきちんとラグスポ感のある貴重な存在と言えるでしょう。
ブライトリング – クロノマット
パイロットウォッチ: クロノマットは、ブライトリングの航空時計としてのルーツを強く反映しています。パイロットたちのニーズに基づき、高精度なクロノグラフ機能やタキメーターが搭載されており、航空業界との繋がりが色濃く表れています。
ラグジュアリースポーツウォッチ: その機能性と同時に、クロノマットはスタイリッシュなデザインと高品質な素材使用により、高級スポーツウォッチとしても認識されています。
カルティエ – サントス ドゥ カルティエ
パイロットウォッチ: サントス ドゥ カルティエは、航空の草分けであるアルベルト・サントス・デュモンのためにデザインされた時計として始まりました。この背景から、初期のパイロットウォッチの一つとして位置づけられています。
ラグジュアリースポーツウォッチ: サントスの四角いケースやビスのデザインは、ラグジュアリーながらもスポーティな要素を持ち合わせており、都会的で洗練されたラグジュアリースポーツウォッチとしての側面が強いです。実は世界発の腕時計*とも言われており、ラグスポ界の裏番長的な存在だと個人的には思っています。
*参照:“世界初の腕時計” サントス ドゥ カルティエをどこよりも詳しく徹底解説!
ベル&ロス – BR05
パイロットウォッチ: ベル&ロスは元々航空計器のデザインを時計に取り入れることで知られています。BR05もその流れを受け継ぎつつ、都市をテーマにしたモダンなアプローチが見られます。
ラグジュアリースポーツウォッチ: BR05は、シンプルながらも強い個性を持ったデザインで、都市のアクティブなライフスタイルを反映しています。そのデザインと機能性が融合した形は、ラグジュアリースポーツウォッチとしての属性を強く持っています。
まとめ
いかがでしたか?今回はラグスポ×パイロットウォッチに着目してみました。
筆者個人としても最もお気に入りのジャンルです。
しっかり吟味して納得のいく腕時計選びをしましょう。