IWC

IWCのラグスポといえば硬派なインヂュニア

質実剛健な腕時計として名を馳せるIWC。ロレックスやオメガほどの知名度は無いものの、腕時計好きなら必ず知っているブランドです。

IWCといえばフラッグシップのポルトギーゼやパイロットウォッチが人気ですが、今回はやや玄人好みのインヂュニアを、ラグスポ的観点から取り上げてみたいと思います。

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IWC(インターナショナルウォッチ カンパニー)とは

まずはIWCについて簡単におさらいしましょう。

IWCは「質実剛健」とよく形容される腕時計ブランドで、スマート・スタイリッシュなデザインで有名です。

よく「男性に着用して欲しい腕時計」としても名が挙がる、というかその筆頭格と言っても遜色ないモテ時計です。

出典:https://www.hf-age.com/blog/53095/

しかしその実、実際のデザインは決して派手ではなく、ドイツの職人らしい気質が反映されたかのような、どこか堅実味を感じさせながらも無駄を削ぎ落としたおしゃれ感を感じさせてくれるラインナップが展開されています。

高級時計としては、ロレックスやオメガに次いで名前が挙がるようなブランド、というところでしょうか。「ちょっと高級時計を知ってる人」レベルであれば多くの人が一度は憧れる時計といっても過言ではないでしょう。

IWC  インヂュニアとは

いよいよここからはIWCのインヂュニア自体に焦点を当てていきましょう。

インヂュニアの誕生

インヂュニアは1955年に誕生したリリースから50年以上もの歴史を誇る根強い人気を誇るコレクションです。

オリジナルはあの人気パイロット・ウォッチシリーズのマーク11をもとに民生用として開発されました。放射線の暴露が懸念される放射線技師やエンジニア、医師など技術者を対象として開発されたのが、そのままコレクション名であるインヂュニアに由来しています。

実際に誕生時の初期モデルですらその耐磁性能は80,000A/mと1950年代という時代を考えれば非常に高耐磁性能を誇ります。

IWCにおけるインヂュニアの立ち位置

インヂュニアはいわゆる「高耐磁性機能」を持つ部類のコレクションです。

ロレックスでいうところのミルガウス的な存在です。もう少しざっくりいうとスポーツウォッチなわけですが、IWCのパイロットウォッチは空、アクアタイマーが海と来ているので陸ともいえますね。

出典:https://www.basisspecies.jp/blog/staff-blog/2020/04/21/iw323902/

そして言及しなければいけないポイントは、実はインヂュニアのフォルムの形状はラグスポ生みの親でもあるあの天才時計デザイナー、ジェラルド・ジェンタ氏がデザインにかかわっています。

ラグスポ生みの親?ジェラルド・ジェンタ氏とその作品は?ラグジュアリースポーツウォッチ、通称「ラグスポ」の世界において、ジェラルド・ジェンタという名前を聞かない日はないでしょう。彼はまさにラグ...

彼が手掛けたのは1976年に誕生したインヂュニアSL。やはり同氏が手掛けたこともあってロイヤルオークに通ずるラグスポ寄りのデザインニュアンスが感じられます。

ただし、IWCといえばスポーツはマークシリーズ、クラシックはポルトギーゼやポートフィノの人気が高く、どうしてもインヂュニアは埋もれてしまいがち。

だからこそ、他人とは被りたくない、ひとひねりあるコレクションが欲しい、という方にはIWCという括りの中から選ぶ上でも、またラグスポという括りの中から選ぶ上でもうってつけです。

個人的にはややスペック面も考慮しつつ、割とガシガシ使えて、でも一筋縄ではいかない、そんな時計を身に着けたい方におすすめだなーと。

インヂュニアの魅力

ではそんなインヂュニアの魅力は一体何なのでしょうか?

それは

①高い機能(耐磁性能)を持ちながらも、
②決して派手ではなく、
③だけれどもラグスポ的要素を色濃く持つ(しかもそれは歴史を辿らなければ知らない)

腕時計というところではないでしょうか。

IWCという高級時計の選択肢としては外れのない王道かつモテ路線を選びつつも、コレクションで敢えて外しつつ、しかし流行のラグスポのニュアンスも取り入れる、しかもそのニュアンスは歴史を知るものにしかわからない、そんなミステリアス的要素も含んだクールなコレクションだと思います。

こうやって改めてインヂュニアの魅力を言語化すると、実際にどんどん好きになってしまいますね笑。

インヂュニアのラインナップ

それではここからは実際のインヂュニアの個別のアイテムに焦点を当ててみていきましょう!なるべくラグスポテイストがより強めに感じられる個体をピックアップします。

IWC インジュニア ブラック文字盤 IW322701

 

まずは王道のブラック文字盤。こうやってみるとインジュニアのメカニカル具合って、意外と全面に押し出されていますね。

マッシブな雰囲気、ベゼルと一体化したブレスがクールかつラグスポテイストをより色濃くしています。ケース径も42mmと存在感も◎

IWC インジュニア シルバー文字盤 IW323904

 

続いては爽やかなシルバー文字盤。ブレスレットと同系色なのでのっぺりした印象になるかと思いきやそこは流石のIWC。

しっかりとキマるようにデザインされています。ブラック文字盤よりも軽やかな印象で、カジュアルなプライベートスタイルでも馴染みやすい清潔感のある印象が◎。

40mmとやや小ぶりなのも個人的に良きです。

IWC インジュニア ブラック文字盤 クロノグラフ IW372501

 

こちらはブラック文字盤のクロノグラフ搭載モデル。いやぁ、やっぱりクロノグラフがダイヤルに配置されるだけで随分と雰囲気は変わりますね。



インジュニアのなかでもよりメカニカル、スポーティー寄りのデザインがお好みの方にはぜひクロノグラフ搭載モデルがおすすめです。

ケース径は42mmと日本人男性の平均手首の太さから考えると、やや大きめですが、クロノグラフダイヤルが配置されているので間延び感はないでしょう。

まとめ

いかがでしたか?今回はIWCのミステリアスラグスポ、インヂュニアに焦点を当ててみました。

並行輸入店でも決して入荷が多いわけではないので、見つけたら早めの検討がおすすめです!

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