イタリアの名門、ブルガリ。香水からチョコレート、そしてホテルまで幅広い事業を手掛ける同社、腕時計にあかるくない方でも知っているブランドでしょう。
今回はそんなブルガリから、例にもれずリリースされている人気のラグスポウォッチ、オクトシリーズに着目してみたいと思います。
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ブルガリの概要
ブルガリは、1884年にソティリオ・ブルガリによって設立されたイタリアの高級宝飾ブランドです。もともとはローマで宝石店を開業したことから始まり、やがて時計、香水、アクセサリーなどの分野へと事業を拡大しました。
ブルガリは、イタリアの伝統的な美学とクラフトマンシップ、そしてイノベーションを兼ね備えた製品で知られています。
ブルガリが誇るラグスポとは?
イタリアンな魅力を滲ませるブルガリが力を入れているラグスポ、オクトについて着目してみましょう。
オクトの誕生
オクトは、ブルガリの象徴的な時計コレクションの一つであり、その名前はラテン語で「8」を意味する”Octo”から名付けられました。
オクトは、8角形のケースデザインが特徴で、この形状は、力強さと繊細さ、そして伝統と革新を同時に表現しています。
オクトとラグジュアリースポーツウォッチの関係
オクトは、ラグジュアリースポーツウォッチのカテゴリーに位置づけられることが多です。
その理由は、オクトがスポーツウォッチの実用性とラグジュアリーウォッチの洗練されたデザインを兼ね備えているからです。
ブルガリ独自の美学を持つオクトは、ファッションやビジネスの場でのステータスシンボルとしても受け入れられています。
オクトの年表
2012年: オクトコレクションの初代モデルが発表。
2014年: オクトフィニッシモツアビヨンが発表され、当時の最薄ツアビヨンとしてギネス世界記録を獲得。
2016年: オクトフィニッシモミニッツリピーターが登場。
2018年: オクトフィニッシモの新バリエーションが発表される。
ラグジュアリースポーツウォッチは、スポーツウォッチの頑丈さと実用性を持ちつつ、上質な素材や洗練されたデザイン、そして高いクラフトマンシップを兼ね備えることで、ビジネスやカジュアル、スポーツのシーンで広く活用できる時計として人気を博しています。
ブルガリのオクトも、このラグジュアリースポーツウォッチのカテゴリーに位置しています。
特筆すべきは、オクトが持つ8角形のケースデザインです。
この独特の形状は、古代の建築や文化に影響を受けたイタリアの美学と、スポーツウォッチとしての頑丈さを併せ持つことを目指した結果、生まれたものと言えます。
この8角形のケースは、強度を保ちつつも洗練されたデザインを持っており、スポーツシーンからフォーマルな場まで幅広く対応することができます。
また、オクトはその名の通り「8」を意味することから、無限の象徴としても知られ、永遠性や継続性といったブルガリのブランドフィロソフィーを体現しています。
ブルガリはジュエリーの背景を持つブランドであり、オクトもその豪華さや緻密なディテールを持ちつつ、スポーツウォッチとしての機能性や耐久性も確保しています。
これにより、オクトは日常のさまざまなシーンでの使用に耐えるだけでなく、その美しさで所有者のステータスやセンスをアピールするアイテムとしても機能しています。
このように、オクトはラグジュアリースポーツウォッチとして、実用性とデザインの美しさを絶妙に融合させており、ブルガリのブランドアイデンティティをしっかりと反映したモデルとなっています。
ブルガリのオクトは、ブランドの伝統とイノベーションを代表するコレクションであり、ラグジュアリースポーツウォッチとしての地位を築き上げています。
そのユニークで洗練されたデザイン、技術的な高さは、今後も多くの時計愛好者からの支持を受けることでしょう。
オクトのポジショニング
オクトは紛れもないラグジュアリースポーツウォッチとして確固たるポジションを確立していますが、そのなかでも本コレクションが最もそのアイデンティティを発揮していると個人的に思うのが、その薄さです。
オクトの薄さは、単なる時計業界の趨勢を追いかけるものではなく、ブルガリが持つ革新的技術と独自の美学を兼ね備えた結果の産物です。
この極限まで追求された薄さは、まさに技術と芸術が融合した究極の逸品と言えるでしょう。
時計を薄くするというのは、技術的な難易度が非常に高いチャレンジとなります。しかし、ブルガリはその挑戦を見事にクリアし、極めて洗練されたプロファイルの中に、完璧な時を刻む精密なメカニズムを納めました。
その結果、腕にしっくりと馴染むデザインと、非常に高い着用感の快適さを実現しています。
ブルガリのオクト シリーズには、特に「オクト フィニッシモ」の名を冠したモデルが、その極致の薄さで知られています。
オクト フィニッシモは、過去に数回、世界最薄の自動巻き時計やトゥールビヨン時計として、その名をギネス世界記録に刻んでいます。
具体的な数字としては、例えば「オクト フィニッシモ オートマティック」は厚さわずか5.15mm。さらに、トゥールビヨンモデルである「オクト フィニッシモ トゥールビヨン」は、全体の厚さが3.95mmで、そのムーブメントの厚さはわずか1.95mmです。このような数値は、時計製造の技術的な偉業ともいえるもので、ブルガリの技術力の高さを示しています。
このように、ブルガリのオクト フィニッシモ シリーズは、その薄さにおいて業界の最先端を行く存在となっており、それが多くの時計愛好家やコレクターからの賞賛を受けています。
また、薄さを追求することで得られるエレガンスは計り知れません。その洗練されたフォルムは、時計愛好家だけでなく、ファッションやデザインの専門家からも高い評価を受けています。
オクトの薄さは、ブルガリの技術力とデザインの哲学が最高の形で結実したものと言えるでしょう。
このオクトの薄さを手にすることは、まさに極上の贅沢を享受することと同義です。シンプルでありながら深いインパクトを放つそのデザインは、多くの人々の心をつかみ、その魅力に取り憑かれること間違いなしです。
オクトのデザイナーは伝説の〇〇
オクトのデザインの背後には、ジェラルド・ジェンタという天才的な時計デザイナーの存在があります。ジェンタは、多くの有名な時計ブランドのアイコニックなデザインを手掛けたことで知られ、1970年代には業界に革命をもたらすようなデザインを次々と生み出しました。
ジェンタの手がけたその他の名作として、オーデマ・ピゲのロイヤルオークやパテック・フィリップのノーチラスが挙げられます。これらのコレクションも、ステンレススチールを贅沢に使用し、新しいカテゴリーである「ラグジュアリースポーツウォッチ」を確立しました。
ブルガリのオクトは、このジェラルド・ジェンタのデザイン哲学を継承しつつも、ブルガリ独自の解釈が施されています。
オクトの最も特徴的な点は、その8角形のケースデザインでしょう。この8角形は、永遠を意味する「無限」のシンボルとして古来より用いられてきました。
また、古代ローマの建築や文化にも触発されたこのデザインは、ブルガリのルーツであるイタリアの歴史や文化を感じさせます。
ケースの形状だけでなく、そのエッジの処理や面の仕上げにもブルガリの高い技術とこだわりが見られます。
鏡面とマットな質感が組み合わされることで、ラグジュアリー感を増幅させています。
ベゼル部分には、ブルガリのジュエリー製作技術が活かされており、精巧な彫刻が施されています。この部分は、時計の顔となる部分であり、ブルガリのアイデンティティを強く打ち出しています。
オクトのデザインは、ジェンタの革命的なデザイン思想を受け継ぎながら、ブルガリ独自の解釈と技術で新たな時計のアイコンとして確立されました。
まとめ
オクトは、ブルガリの時計としての位置づけが非常に高く、今後もその人気は続くと予想されます。
特に、技術的なイノベーションや新しい素材の採用、デザインの更新など、ブルガリの挑戦的な姿勢がオクトコレクションに反映されることでしょう。
また、ブランドとしてのグローバルな拡大を背景に、オクトはさらに多くの時計愛好者やコレクターからの注目を浴びることが期待されます。