ラグジュアリースポーツウォッチ、通称「ラグスポウォッチ」は、その名の通りスポーツウォッチの頑丈さとラグジュアリーウォッチの上品さを兼ね備えた時計として、多くの人々から愛されています。
しかしながら、その特性から、ビジネスシーンにおいては不適切であるとの意見も一部には存在します。では、本当にラグスポウォッチはビジネスの場に不向きなのでしょうか。以下にその理由と、どのようなシチュエーションで着用すれば良いのかを解説します。

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デザインの特徴
ラグスポウォッチは、スポーティーな要素が強く、ビジネスシーンでのフォーマルなドレスコードとは一見合わないように見えるかもしれません。
特に、大きなサイズや存在感のあるデザインのものは、ビジネスの場では目立ちすぎる可能性があるとされています。
ビジネスシーンに向いているとされる腕時計デザイン
ビジネスシーンに向いているとされる腕時計のデザイン上の特徴について以下に解説します。
シンプルなデザイン
ビジネスシーンでの時計は、装飾が少なく洗練されたデザインが好まれます。過度な装飾や派手なカラーは避けるのが無難です。
クラシックなデザイン
伝統的なローマ数字やバーインデックス、シンプルな三針のデザインなど、クラシックで timeless(時代に左右されない)なデザインは、ビジネスの場で長く愛用されます。
中〜小サイズ
あまり大きすぎると存在感が強く、場の雰囲気を乱すことがあるので、ビジネスシーンには中〜小サイズの時計が好まれます。
薄くスリムなケース
腕の下にシャツの袖を滑らせることができるよう、薄めのケースが適しています。
レザーストラップ
メタルブレスレットもビジネスシーンでの使用は問題ありませんが、レザーストラップ(特にブラックやブラウンなどの落ち着いた色)はよりフォーマルな雰囲気を持っています。
クリアなダイヤル
時計のダイヤル(文字盤)は、時間を簡単に読み取れるよう、シンプルかつクリアなものが好まれます。過度な装飾や小さなサブダイヤルの多さは避けたほうがよいでしょう。
控えめなカラーパレット
シルバー、ゴールド、ブラック、ホワイトなど、控えめなカラーの時計がビジネスシーンでの使用に適しています。普段使いでもアクセント使いをしたいというのであればブルー文字盤はスマートな印象も与えます*し、十分許容範囲だと思います。
*参照:もはや定番色の仲間入り?各社ブランドの青文字盤ラグスポをとことん紹介
適切な機能性
ビジネスシーンにおいては、日付表示やデュアルタイムなどの基本的な機能があれば十分です。スポーツウォッチのような多機能は必要とされません。
結論として、ビジネスシーンにおいては、控えめで洗練された、時代に左右されないデザインの時計が好まれます。シンプルであることがキーとなり、場の雰囲気や相手を尊重する姿勢を表現するためのアイテムとしての役割も果たしています。
ビジネスシーン向きのラグスポウォッチデザイン
上記のビジネスシーンに向いている腕時計のデザインを鑑みると、ラグスポのなかでもカルティエのサントスやベル&ロスのBR05などのスクエア度の強いラグスポウォッチはやややり過ぎと言えるでしょう。
カラーリングやフォルムの強度の観点からみると、ウブロのビッグ・バンあたりも避けた方が無難でしょう。
ブランドとモデルの選び方
一方で、ヴァシュロン・コンスタンタンのオーヴァーシーズを始めとした上品なデザインのラグスポウォッチは、ビジネスシーンでの着用も十分に考えられます。このようなモデルの選び方と、それに合わせたドレスコードが重要となります。
見た目だけの問題でいえば、パテック フィリップのノーチラスやオーデマ ピゲのロイヤルオークも問題なさそうに見えますが、知名度としてはやはり高いので、ある程度腕時計に詳しい相手からすると、それが目上の立場の方だった場合、生意気だと思われる可能性も否めません。
そういった意味合いでいくと、オーヴァーシーズ(も、もちろん超高価ですが)あたりは、ビジネス的な意味合いでも上品な選択肢といえるかもしれません。

雲上ブランド以外でいくと、ラグスポウォッチの代表格的存在でもあるウブロについてはクラシック・フュージョンが非常におすすめ。ウブロらしい前衛的な異端感もありつつ、シックな仕上がりでビジネスシーンでも違和感なく馴染みやすいでしょう。
また、ラグスポに派手さを求める方からすると物足りないかもしれませんが、圧倒的におすすめできるのは我らが誇るグランドセイコー*でしょう。日本国の誇るセイコーから派生したブランドということもあり、グローバルな環境で働くハイスペックなビジネスマンの方でも話のきっかけになったりするポジティブな可能性も期待できます。
*参照:セイコーにラグスポなんて無い?いろいろ考えた結果、衝撃的な結論に至った。

他にも、質実剛健と称されるIWCも比較的好印象を与えられるブランドといえるでしょう。

相手との関係性
ビジネスの場において、相手との関係性やその場の雰囲気に合わせて、適切なアイテムを選ぶことが大切です。
非常にフォーマルな商談や大切な会議の場では、控えめなデザインのクラシックな時計を選ぶことが推奨されることもあります。
価格の問題
ラグスポウォッチの中には、パテック フィリップのノーチラスやアクアノート、オーデマ ピゲのロイヤルオークのように非常に高価なモデルも存在します。
そのため、その価格を知る人々からは「派手に見せたいのか」と誤解されるリスクも考えられます。
往々にしてビジネスマンとして上級職に就く人は、腕時計に関する知識を持っている方が多いです。彼ら自身が、昇格のお祝いとして他人や自ら自分自身へ記念の贈り物として高価な腕時計の購入を検討するからです。
実際に自分が多額の金銭を支払って購入するので、通り一辺倒のことは調べるはず。当然、相手が持っている腕時計が有名なものであればあるほど、価格の相場感についても熟知している傾向にあるのです。
その他の考慮点
一方で、ビジネスの場においても自分の個性を表現する手段として、ラグスポウォッチを選ぶ人々もいます。
その際には、その場の雰囲気や相手との関係性、自分の役職や立場を考慮し、適切なモデルを選ぶことが大切です。
まとめ
ラグスポウォッチがビジネスシーンに不向きであるかどうかは一概には言えません。その場の雰囲気や自分の立場、相手との関係性を考慮し、適切なモデルを選べば、ビジネスの場でも十分に活用することができます。
重要なのは、自分自身がその時計を着用することで、自信を持ち、相手とのコミュニケーションを円滑に進めることができるかどうかです。
