腕時計の文字盤にしばしば採用されるタペストリー装飾。
タペストリー文字盤とも言いますが、名称は知っていても、具体的にどういった模様を指すのか知らない、といった方も多いのではないでしょうか?
今回はタペストリー文字盤およびその装飾の効果について紹介します。
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タペストリーとは?
タペストリーとは元来室内装飾用の織物の一種を指します。
腕時計業界においては文字盤に使用される装飾を指しており、ブロック形状の模様のことをいいます。文字盤の裏側から型押し上げて(浮かせて)ブロックを形成するエンボス加工が有名で、これが均一になるとタペストリーと呼ばれます。
プレーンな文字盤よりも、趣のある、より手の込んだ雰囲気、高級感を醸し出すのに寄与してくれます。専用の機器を使って細工されることが多く、大量生産向けともいわれていますが、多くの高級メーカーも採用されていることから、人気が安定した文字盤といえるでしょう。
ぱっと見だとクルドパリ仕様のものと印象が大きく変わりませんが、タペストリーにおいてはブロックが、クルドパリにおいては尖った鋲が規則正しく並ぶものです。
タペストリー文字盤の時計
腕時計界隈で知らない人はいないと言っても過言ではないあのロレックスもまた、タペストリー文字盤の腕時計をリリースしているように、本格腕時計ブランドの多くがタペストリー文字盤を採用したモデルを擁しています。
ここでは、各種ブランドのなかでも人気のタペストリー仕様の文字盤がセットされたモデルをいくつか紹介しましょう。
ロレックス デイトジャスト
時計の王様の異名をもつロレックスにおけるタペストリー文字盤を持つコレクションとしては、デイトジャストが有名です。
デイトジャストにおけるタペストリーは文字盤の12時から6時側へと均等に線が施される模様となっています。より繊細で、シャープな印象を与えてくれます。
パテック フィリップ ノーチラス
時計界隈の最高峰に君臨するパテック フィリップの誇る究極のラグスポウォッチ、ノーチラスにも水平のエンボス加工されたタペストリー文字盤が設定されています。
個々のブロックは比較的大きめにとらえているので、文字盤全体に与える影響もそれなりのもの。エンボス加工によって遠目でもその表情を視認することができます。
オーデマ ピゲ ロイヤルオーク
世界三大時計ブランドとしてパテック フィリップやヴァシュロン・コンスタンタンとともにその一つとして数えられるオーデマ ピゲ。同社の元祖ラグスポウォッチであるロイヤルオークにもまた、エンボス加工が施されています。
この加工は、オーデマ ピゲの工房において、ラモレイヤージュという特殊な技工に基づいて製作されています。繊細な凹凸の模様は光を美しく反射させ、高級感をプラスしてくれます。
まとめ
今回はさらりとタペストリー文字盤について紹介しました。
ロレックスやパテックなど、人気や格式高いブランドのモデルを例にとってみあしたが、
最近ラグジュアリースポーツウォッチとして人気の高いモーリス・ラクロアのアイコンなど、各社メーカーがよく取りれている文字盤です。
のぺっとした印象から高級感を与えてくれるタペストリー文字盤。文字盤選びの際に着目するポイントの一つとして考えてみてはいかでしょうか?