オーデマ ピゲのロイヤルオークやパテック フィリップのノーチラスを始め、近年爆発的な人気を博しているラグスポことラグジュアリースポーツウォッチ。
最近では若い世代を中心に人気を席巻しているモーリス・ラクロアのアイコンや、リーズナブルな価格に似合わないハイスペックな造りのティソのPRXなど、手に取りやすい価格帯のモデルも多数展開されています。
今回は、そんなリーズナブルを実現できる要素ともなっているムーブメント、クォーツに限定しておすすめのラグジュアリースポーツウォッチを紹介したいと思います。コスパの良い便利でクールなラグスポウォッチをお探しの方、ぜひ参考にしてみてください。
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クォーツとは
具体的なブランドやモデルの紹介に入る前に、改めてクォーツというムーブメントについておさらいしたいと思います。本格腕時計には大きく分けて機械式とクォーツ式に大別できます。
機械式は時計の心臓部でもあるムーブメントにヒゲゼンマイなどを用いて、手首の動きを駆動力に変えて内部のネジを巻き上げる自動巻き、自分自身でリュウズを巻き上げて駆動力を与える手巻き式があります。
これら機械式を一時期壊滅状態にまで追い込んだのが今回焦点を当てるクォーツ式です。1969年、我が国の誇りともいえるセイコーのアストロンが世界で初めてリリースされたクォーツ式時計です。そう、クォーツの起源は実は日本なのです。クォーツは安価で非常に精度の高い駆動方式であったため、リリースから瞬く間に世界に普及し、隆盛をみせていた機械式時計はしばらくの間、影を潜めます。
クォーツは電池を動力源として、クォーツ(水晶)の振動子を使用して時刻調整を行う仕組みになっています。機械式時計のように、半永久的な使用が可能ではないものの、電池の交換を行えばこれまで通り使用できますし、耐久性・利便性・精度に優れており、扱い易いのが特徴です。また、大量生産が可能なので、それこそ先述した安価な価格で購入できるのもポイントの一つです。
おすすめのラグスポ クォーツモデル
さて、クォーツ自体のおさらいが済んだところで、ここからは具体的にクォーツ式のラグジュアリースポーツウォッチについて紹介していきたいと思います。
モーリス・ラクロア アイコン
1975年に創業したモーリス・ラクロア。スイスのセイネレジェにて誕生しました。
ポントスやマスターピースなど、主力コレクションも見逃せませんが、やはり近年の注目の的はアイコンと言って良いでしょう。クォーツモデルであれば10万円前後から手に入れることができます。
よりラグスポの風味を出したいのであればブレスレットモデル、ビジネスシーンで使用するときにオフィシャル感を強く出して使用したいのであればレザーベルトがおすすめです。
クォーツや機械式といった駆動方式を揃えているのみならず、ネイビー、ブラック、シルバー、グリーンなど多彩なカラーリングのラインナップを展開しているアイコンですが、2022年にはプラスチック原料(オーシャン バウンド プラスチック:海辺で海中に流れてしまう前に回収されたプラスチック)を使用したポップで新しいアイコン、タイドをリリースしました。
元気なカラーリングがビビッドで目を引くタイムピースとなっています。金額帯はベースのアイコンクォーツモデルよりもさらに手に取りやすく、おおよそ10万円以下に設定されています。
ティソ PRX
1853年にスイスのル・ロックにて誕生したティソは、創業から150年以上もの重厚な歴史をもつ老舗メーカーです。
1970年代後半リリースした「Tissot PRX」が今回紹介するPRXのベースとなっており、現代における再解釈版として誕生、手頃な価格帯のラグジュアリースポーツウォッチとして高い人気を博しています。クォーツタイプであれば6万円台から手に入れることができます。
深みのあるブルーはスマートでビジネスシーンにも◎
清潔感のあるシルバーは、意外にも普段のコーディネートのアクセントになります。オフィシャルなシーンはもちろん、カジュアルな週末にも活躍してくれます。
近年のトレンドカラー、グリーン。深いグリーンでチープな印象を与えず、かと言って表立って派手すぎることもなく。さりげなく他とは違う感を出したい方におすすめです。
カルレイモン マジェスティ
クラウドファウンディングで累計6000万円以上集めたカルレイモンは2017年に日本に来ていた留学生2人によって誕生しました。
彼ら自身が良質でクラシカル、そしてリーズナブルな時計を探したところ、そういった類のものがなかったために、自ら作り上げたのがカルレイモンです。
クラシカルを売りとするカルレイモンですが、実は特徴がもうひとつあり、それは世界7大複雑機構の一つであるムーンフェイズを搭載していることです。
リリースしたばかりのラグジュアリースポーツウォッチであるマジェスティは、トリプルカレンダーに加えてムーンフェイズを搭載したハイスペック機。
そしてラグジュアリースポーツテイストを色濃くしたデザインは、高い人気を博しています。
ロータリー リージェント
ロータリーは1895年に誕生したブランドです。スイスで創業され、1905年にイギリスに渡りそこで成長を成したという珍しいブランド。イギリス育ちということもあり、紳士的なスタイルのデザインを表現した時計作りが目立ちます。
そんなロータリーのなかでも着目したいコレクションが、リージェント。多角形のベゼル、一体感のあるケースとラグ、ブレスレットへの流れなど、「ラグジュアリースポーツウォッチらしさ」を存分に味わえるモデルとなっています。
ミッシェル エルブラン ケイプ カマラ
ミッシェル エルブランは1945年、フランスのシャルクモンという街で生まれました。同社の展開するラグジュアリースポーツウォッチはケイプ カマラ。これは、70年代に存在していたヘリテージコレクションを現代版にアップデートしていたもの。
ベゼルにむき出しになっているビス留めのデザインなどは特にラグスポウォッチらしい佇まいを演出するのに一役買っています。
まとめ
いかがでしたか?今回はラグジュアリースポーツウォッチのクォーツモデルに着目しておすすめモデルを紹介しました。
「半永久的」という機械式時計のロマンももちろん良いですが、耐久性・精度が高く取り扱い、メンテナンスが容易、という点ではクォーツに部があります。そして、ほとんど見た目には代わりがないにも関わらず、価格が大きく安価になるという点もまたクォーツの見逃せない魅力です。これを気に、クォーツタイプのラグスポを検討してみてはいかがでしょうか?