ハイジュエラーとしても世界中に名を馳せるカルティエ。実は腕時計の世界でも超有名であることを知っていましたか？
本日はその中でも、時計好きなら思わず唸るサントスの魅力について語っていきたいと思います。
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世界初の腕時計？！サントスとは
カルティエのサントスは、時計業界のアイコンともいえる存在です。その歴史とデザインは、現代のラグジュアリースポーツウォッチ（ラグスポ）の潮流に大きな影響を与えています。
サントスの誕生 航空との繋がり
20世紀初頭、飛行機が空を舞う夢が現実となる中、アヴィエーターのアルベルト・サントス・デュモンは、空での冒険を追い求めていました。
ブラジル生まれのこの冒険家は、その名を航空史に刻むことになるが、同時に時計史にも革命をもたらすこととなる。
彼の課題はシンプルでした。「飛行中にも手腕で時刻を確認できる実用的な時計を持つこと。」ーそんな彼の要望に応える形で、彼の親友であった宝飾職人ルイ・カルティエは、1904年に世界初の本格的な男性用リストウォッチ「サントス・ドゥ・カルティエ」を製作しました。
この時計はただのファッションアイテムではありませんでした。それは、新しい時代、飛行の時代のシンボルとして誕生しました。
丸みを帯びた四角い形状、露出したネジ、そしてクラシックなローマン数字の文字盤は、今でもサントス・ドゥ・カルティエのアイコンとして愛されています。
サントスの誕生は、単なる時計の製作を超え、人々の生活スタイル、冒険、そして技術の進化を体現しています。
カルティエ・サントス コレクション年表
1904年
アルベルト・サントス・デュモン向けの初のサントス時計が誕生。これは、パイロットが飛行中でも時間を容易に確認できるようデザインされたもので、 wristwatchの黎明期とも言える時計でした。
1911年
サントス・デュモンのデザインが大衆向けに発売開始。以降、カルティエのアイコン的なモデルとして知られるようになる。
1970年代
ステンレススチールを使用した新しいサントスが発売され、ラグジュアリーな素材と組み合わせられるようになる。
2000年代
サントス 100、サントス ガルベ などの新しいバリエーションが追加。特にサントス 100は、その大型ケースが特徴的。
2018年
サントス・デ・カルティエの全面的なリニューアル。更に洗練されたデザインと機能性を持つモデルが発表される。
その後～現在
カルティエはサントスのコレクションを継続的に拡充・更新し、様々な素材やデザインのバリエーションを追加しています。
デザインの革新: ラグスポの原点
サントスのデザインは、スクエア型のケースと露出したネジ、そしてブレスレットの組み合わせが特徴的です。これはスポーツシーンでの利用を意識した耐久性と機能性を持つデザインとなっており、現代のラグスポウォッチの先駆け*ともいえるものです。
*参照：ラグスポウォッチの歴史をブランド・コレクション別に振り返り
ここではそのデザインを特徴づける要素を、見た目の形状に焦点を当てて詳しく解説します。
四角い形状に丸みを帯びたエッジ
サントスの最も顕著な特徴は、その四角形のケースです。しかし、単なる四角ではありません。そのエッジは微妙に丸みを帯びており、これにより肌にフィットし、また視覚的にも柔らかさが出ています。
露出したネジデザイン
サントスのベゼルやブレスレットには露出したネジのデザインが取り入れられています。これは実用的な機能だけでなく、インダストリアルな美しさを持つデザイン要素としても機能しています。今日ではラグスポのドレスコード的な扱いになっていますね*。
ローマン数字の文字盤
文字盤にはクラシックなローマン数字が採用されています。
この伝統的なデザインは、カルティエのエレガンスと歴史を象徴しており、モダンなケースデザインとの対比が美しいですね。
ちなみに、カルティエの文字盤には様々な隠し要素が仕込まれています。気になる方は下記をチェックしてみてください。
セイウチ部長の豆知識「カルティエ（Cartier）の時計、文字盤の秘密」
リベットブレスレット
サントスのブレスレットは、リベットのようなデザインが特徴的です。これにより、機械的でありながらも洗練された印象を持たせています。
このように、カルティエ・サントスは、過去と現在、伝統と革新を融合させたデザインで多くのファンから愛されています。その独特な形状と詳細にこだわったデザインが、他のどの時計とも異なる、独自の存在感を放っています。
ラグスポとしてのサントス
サントスは、そのデザインと機能性から、フォーマルな場面からカジュアルなシーンまで幅広く対応する時計としての性格を持っています。これがまさに「ラグジュアリースポーツウォッチ」の特徴。
カルティエのサントスは、ラグスポウォッチの分野において、他ブランドが追随を試みるほどの先駆的な存在として位置づけられています。またスポーツ要素としてのパイロットという観点から見れば、ラグスポ×パイロットウォッチというカテゴライズのなかでもその存在は一線を画すといえるでしょう*。
あのお洒落な有名人もサントス愛好家？
カルティエ・サントスは、その独特のデザインと歴史的背景から、数多くのセレブリティや有名人にも愛されてきました。特にファッションやエンターテインメント業界のトップに君臨する人々が、このアイコニックな時計を腕に巻く姿がメディアに捉えられることも少なくありません。
例えば、ハリウッドの俳優たちの中にも、サントスの魅力に取り憑かれたスターが少なくありません。彼らは赤い絨毯の上で、タキシードやドレスと合わせてサントスを披露しています。また、世界的なミュージシャンやアーティストたちも、コンサートやショーの舞台でサントスを身につけることがあると言われています。
さらに、ファッション界の著名なデザイナーやエディターたちの中にも、この時計の独特な魅力に魅了されている人物が数多くいます。彼らは、最新のトレンドを取り入れつつも、時計としてのクラシックな美しさや機能性を高く評価しているのです。
サントスが愛される理由は多岐にわたりますが、そのどれもが高いデザインセンスと独自の哲学を持つカルティエらしさを物語っています。多くの有名人たちもその魅力に抗えないのかもしれません。
近年では、おしゃれ情報を発信しているあのMBさんもサントス愛好家であることを明かして話題を呼びました*。やはりお洒落でハイセンスな方に好まれるようですね。
*参照：MBが「カルティエ」を愛用する理由~着こなしは生き方を模倣する~
まとめ
カルティエ・サントスは、その誕生から現在に至るまで、常に進化を続けながらも、ラグジュアリースポーツウォッチとしてのオリジナリティと品質を保ち続けています。
ラグスポの世界において、サントスはその先駆者としての位置を確立しており、その価値はこれからも継続していくことでしょう。
