オーデマ ピゲ

オーデマ ピゲのロイヤルオークを徹底解説!

ラグスポの祖ともいえるオーデマ ピゲのロイヤルオーク。
今回はそんな世界三大ブランドが誇るラグジュアリースポーツウォッチ、ロイヤルオークに徹底的に迫りたいと思います!

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オーデマ ピゲとは?

まずはロイヤルオークに焦点を当てる前に、ブランドであるオーデマ ピゲそのものについて歴史、特徴を簡単におさらいしましょう。

オーデマ ピゲの歴史

オーデマ ピゲは1875年に誕生した実に250年近くもの歴史を誇る老舗ブランドです。

創業を手掛けたのはジュール=ルイ・オーデマ氏。彼が開いた腕時計工房が、後のオーデマ ピゲの歴史のスタートとなります。瞬く間に評判が広まったのち、人手を確保するために雇われたのがエドワール=オーギュスト・ピゲ氏です。

後に、オーデマ氏とピゲ氏の両名の名を取って、正式に世界的ブランド、オーデマ ピゲが誕生しました。1882年のことでした。発足当初から卓越した技術力によって評判を得ていたオーデマ ピゲですが、当時はセールスがうまくいかなかったこともあり、両者で(オーデマ氏が製作、ピゲ氏がフロント)役割を分け分業したことが功を奏し、歴史に名を刻む超有名ブランドへと成長しました。

1972年には同社のフラッグシップともいえるロイヤルオークを発表、ラグスポ業界を牽引します。その後も目覚ましい活動を続け、2019年には新たなフラッグシップ、CODE.11.59 バイ オーデマ ピゲをリリース、すでに入手困難な人気コレクションへと成長しています。

オーデマ ピゲの新生ラグスポ CODE.11.59 バイ オーデマ ピゲオーデマ ピゲのフラッグシップといえばロイヤルオーク、そしてロイヤルオークといえばラグジュアリースポーツウォッチの祖ともいえる存在です。...

世界三大ブランド

オーデマ ピゲを語る上で欠かせないのが、世界三大時計ブランド、あるいは雲上時計ブランドというキーワード。

腕時計について詳しい方なら誰もが知っている枕詞ではありますが、ここでは簡単に解説します。世界三大時計ブランドとは、パテック フィリップ、ヴァシュロン コンスタンタン、そして今回紹介しているオーデマ ピゲを指します。

彼らの輩出する作品はその卓越した技術による圧倒的高品質を誇り、長い重厚な歴史に裏打ちされた確かな伝統と格式高い雰囲気を纏います。

もちろん、三社ともれっきとしたマニュファクチュールブランドであり、腕時計の部品から一貫して自社生産しています。

このなかでも、昨今の人気等も鑑みると、やはり頭一つ抜けているのがパテック フィリップではないでしょうか。ラグジュアリースポーツのノーチラスとはじめ、どのコレクションについても安定して人気が高く、資産価値も家宝級と言われます。

オーデマ ピゲのロイヤルオークについてもその市場価格は目を見張るものがありますが、三大ブランドのなかでは二番手といったところでしょうか。それでも三大ブランドの一員であることに違いはありません。まさに一生ものの一本と呼ぶにふさわしい腕時計と言えるでしょう。

ロイヤルオークとは?

ロイヤルオークのオーデマ ピゲにおける立ち位置はまさに同社の主役。



オーデマ ピゲ=ロイヤルオークと認識している方も多いことでしょう。ここからはオーデマ ピゲの誇る元祖ラグスポ、ロイヤルオークについてみていきましょう。

ラグジュアリースポーツウォッチのオリジン

ロイヤルオークがこの世に生を受けたのは1972年のこと。革新的なスタイルで世に出たこの時計は、業界を驚かせました。

当時、高級時計メーカーの展開するコレクションといえば、金無垢時計がメインだったにも関わらず、天下のオーデマ ピゲがステンレス製のロイヤルオークをリリースしたのです。高級時計メーカが素材にステンレスを使用したのはこれが世界で初でした。当初、受け入れられるのに時間を要したロイヤルオークですが、以降も各社がこぞってこのロイヤルオークを模したようなスタイルの腕時計を発表。

今日ではラグジュアリースポーツウォッチという一大カテゴリを築くまでに至ったのです。

ちなみに当時販売したモデルのケース径は39mm。当時の腕時計のトレンドは小型化の最中にあったため、初代ロイヤルオークは”ジャンボ”の愛称で知られます。

出典:https://www.tokeibegin.jp/feature/32500/

名称の由来と特徴的なデザイン

コレクション名にもなっている「ロイヤルオーク」。一体どんな由来があるのでしょうか。

ロイヤルオークの名称の由来となっているのはイギリスの海軍の高速戦闘機戦艦だと言われており、その艦隊の船窓デザインがインスピレーションの源となっています。

ラウンドでも、スクエアでもない8角形のベゼルフォルム、ビス留めを露出させたメカニカルなデザインにタペストリー文字盤、ケースと滑らかに繋がれたブレスレット

特にこの多角形+ビス留めを+一体型ブレス形式は現代ではもはやラグスポウォッチと捉えられるための必要十分条件的な要素になっています。

タペストリー装飾は同社の伝統的な技法を用い自社工房にて行われるというこだわりよう。

タペストリー文字盤/装飾ってなに?モデルを例にとってみてみた腕時計の文字盤にしばしば採用されるタペストリー装飾。 タペストリー文字盤とも言いますが、名称は知っていても、具体的にどういった模様...

デザインを担当したのはラグスポの父ともいえる天才腕時計デザイナーのジェラルド・ジェンタ氏。※彼は以降、パテック フィリップのノーチラスやアクアノートを始め、”ラグスポウォッチ”としてカテゴライズされる腕時計を多数デザイン・輩出しています。

ロイヤルオークのシリーズは?

さて、そんなロイヤルオークですが、1972年に誕生しているということもあり、これまでにいくつか派生コレクションがリリースされていますのでここでいくつか紹介します。

まずは1972年に発売された本流ロイヤルオーク。ステンレス製の3針タイプが最もオーソドックスかつオリジナルのロイヤルオークと言えるでしょう。

そして本流の人気を受けて1993年に同社が発売したのが「ロイヤルオーク オフショア」です。オフショアはロイヤルオークをより男性らしく、大胆にデザインしたものです。ロイヤルオークよりも堅牢的に、サイズ感も大きめにつくられています(ベゼルはオフショアがより太く、分厚い。タペストリー文字盤はメガタペストリーと呼ばれ、一つひとつの模様がより大きくデザインされている)。

さらに派生シリーズとしてクロノグラフとダイバーが存在します。ベルトもラバーベルトが主流となっていることもあり、本流のロイヤルオークと比較すると、男性らしい、よりスポーティーな要素が強いロイヤルオークと言ったところでしょう。

ロイヤルオークはオンオフ活躍の優れもの

他のラグスポウォッチにも共通して言えることですが、やはりロイヤルオークの魅力はカジュアルにも、そしてエレガンスにもスタイリングできることでしょう。

シンプルな服装ではむしろ主張してくれ、コーディネートの主役に、スーツスタイルであれば静かに全体の格上げをしてくれる、そんな頼もしい存在です。

純粋なラウンドタイプの腕時計ではないため、個性が強いと思われがちですが、実は普遍性にも富んだ腕時計(実際に1972年に誕生した当初と見た目的には大きく変わっていません)。

流行に左右されず、一生をともにできる腕時計と言ってよいでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回はオーデマ ピゲの基幹コレクション、ロイヤルオークに焦点を当ててみました。需要に供給が追いつかず、正規店での購入は難しいとされているロイヤルオーク。並行輸入店など中古市場でも時折入荷が見られますが、あっという間に売り切れてしまうほどの人気ぶり。見つけたときが買い時、かもしれません。

雲上クラスのラグジュアリースポーツウォッチを検討している方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

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