スーツを着る際のアクセサリーの中で、特に注目されるのが腕時計です。
適切な時計を選ぶことで、全体のスタイルを一段と引き立てることができます。なかでも近年人気のラグスポウォッチは、ON/OFF両方のスタイルで活躍することもその人気の秘密の一つ。しかし、ラグスポなら何でもスーツに似合うというわけではありません。
今回は、スーツに合わせる時計を選ぶうえでの重要なポイントをいくつかに分け、ラグスポウォッチと絡めながら詳しく解説します。
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スーツに腕時計を合わせるうえで押さえておきたい点
まずは、スーツスタイルに腕時計を合わせる際に気をつけておくべきポイントについて解説します。
サイズ感
適切なサイズ感はスーツスタイルを全体として格上げするのにも一役買います。
一般的に、スーツを着る場合は、ケースの直径が40mm以下の時計が適しています。
バリバリのスポーツウォッチのように、ケース径が大きすぎるとカジュアルに見える可能性があるため、注意が必要です。
また、スーツを着用した際には袖の下からのぞかせる程度にとどめるとお洒落に見えます。
ジャケットの袖から時計が少しのぞく程度が好ましく、袖口がきつすぎる場合は、調整が必要かもしれません。
具体的にはスーツに合わせる時計のケースの厚みに関して、適切な範囲は以下のようになります。
7mm~10mm
この範囲の薄さは、ビジネスウォッチとして非常に人気があります。特に、ドレスウォッチの多くはこの範囲に収まっています。
薄い時計は、シャツやジャケットの袖の下にスムーズに収まり、邪魔になりにくいのが特徴です。
10mm~13mm
この範囲の厚みは、多くの機械式腕時計や一部のクオーツ式腕時計に見られるサイズ感です。
この厚みでも、ビジネスシーンでの使用には問題ありません。ただし、袖が狭いシャツやジャケットを着る場合には、少し窮屈に感じることがあるかもしれません。
13mm以上
この範囲は、多くのスポーツウォッチやダイバーウォッチ、複雑機構を持つ時計などに見られる厚みです。
カジュアルなシーンや、あえてアクセントとして取り入れたい場合には適していますが、フォーマルなシーンやビジネスシーンでの使用には向いていないことが多いです。
ただし、ラグスポウォッチを選ぶ際には、ラグスポウォッチの特徴の一つとして厚みがスリムで、収まりが良いことが度々挙げられるほど*なので、よっぽどでなければ過度に心配する必要はないでしょう。
シンプルなデザイン
気になるデザイン面についてもみていきましょう。
基本スーツにはクラシックなデザインが無難。
ビジネスシーンでは、派手すぎないクラシックなデザインの時計が適しています。過度な装飾や多機能は避けるのがベターです。
とはいえ、よほどお堅い職業でなければ、クロノグラフやゴールド装飾のないラグスポウォッチでも十分問題ないと言えるでしょう。
カラーは黒やシルバーなどの落ち着いた色が基本。文字盤の色もホワイトやブラック、およびブルーなどシンプルなものが好ましいとされます。
素材の選び方
レザーベルト vs メタルブレスレットではレザーベルトに軍配が上がります。
スーツにはレザーベルトの方がフォーマル感が増す一方、メタルブレスレットはカジュアルダウンさせる効果があります。
とはいえ、こちらもシンプルさと同様、メタルブレスが装着されていることの多いラグスポでもほとんど問題ないと言えます。場面やスタイルに応じて選ぶと良いでしょう。
ケース素材については、ステンレススチールが無難。より貫禄と渋みが出てくると、ゴールドとステンレスのコンビあたりも馴染みが出てくるでしょう。基本的には上品な雰囲気を優先させると品格を感じさせることができます。
機能性
必要最低限の機能がベター。ビジネスシーンでの使用を考えると、日付表示くらいのシンプルな機能がベスト。クロノグラフやワールドタイムなどの複雑機能は、カジュアルな場面での使用が適しています。
ブランドと価格
信頼性のあるブランドだと取引先の印象も良いでしょう。
あまりにも安価な時計は、品質が低い可能性があるため、一定の価格帯以上の、信頼性のあるブランドを選ぶことがおすすめです。
このあたりは采配がなかなか難しく、ブランドだけでなく、コレクションまで深堀りして決めた方が良いでしょう。
例えば、ラグスポウォッチの代表格的存在になりつつあるウブロも、ブランドやフラッグシップコレクションのビッグ・バンだけを切り出してみると、正直スーツやビジネスシーンにはマッチしないと思われがちですが、一方でクラシック・フュージョン*のようなウブロらしさとラグスポらしさを織り交ぜたコレクションであれば、十分にスーツに映えると言っていいでしょう。
*参照:ウブロのクラシック・フュージョンはオンオフ活躍の優れもの!
パテック フィリップなどの過度に高級なブランドや目立ちすぎる時計は、相手を圧倒してしまう可能性があるため、適切なバランスを心がけることが大切です。
ラグスポ的観点から見たスーツへの適性
ラグジュアリースポーツウォッチ(ラグスポウォッチ)は、スポーツウォッチの機能性とラグジュアリーウォッチのエレガンスを兼ね備えた時計として、非常に人気があります。
先述した場合とは対照的に、ここではラグスポ側から焦点を当てて解説しましょう。以下にラグスポウォッチをスーツに合わせるときの注意点を詳しく解説します。
ケースの厚み
スーツに合わせる際、時計のケースが厚すぎると、シャツやジャケットの袖の下にスムーズに収まらず、窮屈に見えることがあります。
特に、フォーマルな場では、ケースの厚さ10mm以下の時計が推奨されることが多いです。
多くの方が気にされるスーツスタイルに合わせる時計の厚みは、先述の通りラグスポウォッチであればほとんどの場合問題とならないでしょう。
カラーコーディネーション
ラグスポウォッチは色々なデザインやカラーバリエーションがありますが、スーツに合わせる際は、落ち着いたカラーのものを選ぶと、全体のバランスが取りやすいです。個人的なおすすめはブルーカラー*。
知性を感じさせてくれるとともに、ややモノトーンになりがちなスーツスタイルにアクセントを与えてくれます。もちろんネイビースーツとの相性も問題ないでしょう。
*参照:もはや定番色の仲間入り?各社ブランドの青文字盤ラグスポをとことん紹介
ブレスレットの選択
ステンレススチールやセラミックなどのブレスレットは、スーツの上品さを打ち消すことがあるため、レザーバンドの方が適している場合があります。
しかし、ラグスポウォッチの魅力を活かすため、メタルブレスレットを選ぶ場合も当然のことながらあるでしょう。
シーンや好みに応じて選んでください。ラグスポウォッチに取り入れられることの多い素材であるラバー*はNGです。
時計のサイズ
近年、大きなサイズの時計が人気ですが、小柄な方や細身の方は、適切なサイズの時計を選ぶことが大切です。オーバーサイズの時計は、スーツとのバランスを崩すことがあります。
海外製の腕時計はやや大きめで、40mmを超えてくることはざらなので、着用者の手首の太さにもよりますが、少し気を配る必要があります。
参考:時計の40mmは日本人には大きい?!ケース径だけじゃない!時計の大きさに影響する要素あれこれ
機能的な要素
クロノグラフ*やダイバーズウォッチなど、多くの機能を持つ時計はカジュアルな印象を与えることがあります。スーツに合わせる際は、シンプルなデザインや機能のものを選ぶことをおすすめします。
*参照:良いとこどり?ラグスポ×クロノグラフの魅力を徹底解説
場のフォーマル度
オフィスやビジネスの場面での使用を考える場合、あまり派手なデザインやカラーのラグスポウォッチは避ける方が無難です。
まとめ
ラグスポウォッチは、スポーツウォッチの機能性とラグジュアリーウォッチのエレガンスを持っていますが、ラグスポなら何でもOK!というわけでは決してありません。
スーツに合わせる際には上記の注意点を考慮して選ぶと、よりスタイリッシュに見せることができますので、把握しておくと良いでしょう。